エッセイ

「丸高万柳」(12)

山奥の寺を想像していた私は、勝手が違ってしばらく茫然と立っていた。 私が千葉の館山まで実際に足を運んだのは、十月...
エッセイ

「丸高万柳」(11)

このままでは消えてしまう作品を一応保管しておきたい。 柳子さんが観音院で暮らすようになって、どんなところか見てみ...
エッセイ

「丸高万柳」(10)

神田の岩波ホールで映画「黄昏」を見た 坊さんになった柳子さんと最後のあったのは、神田の岩波ホールで映画「黄昏」を...
エッセイ

「丸高万柳」(9)

その料理が目的で、ちょっとしたお年賀を持って毎年出かけていた。 柳子さんのほうはいろいろ話したくて来ただろうに、...
エッセイ

「丸高万柳」(8)

スラックスに黒い背広、ベレー帽 あれはいつだったか、しばらく顔を見せなかった柳子さんが、スラックスに黒い背広、ベ...
エッセイ

「丸高万柳」(7)

近所でも評判の姉妹だったらしい 集まった同級生たちの話では、松浦家は昔酒田でも十三人衆と呼ばれる豪商の一つで、今...
エッセイ

「丸高万柳」(6)

出身地の酒田まで取材に出かけた 単行本となると、やはり個人の思い出だけでは材料不足で、私は重い腰を上げて、森万紀...
エッセイ

「丸高万柳」(5)

森さんとの思い出を書いた 柳子さんが泊っていくと話すと、丸川さんはいつも「襲われたりしないでよ」とからかうので本...
エッセイ

「丸高万柳」(4)

三人に絶交状を送り付けてきた  こうしてしばらく「4人の会」というか付き合いは続いていたが、そのうち次々新しい新...
エッセイ

「丸高万柳」(3)

ミンクのコート 四人の中でただ一人景気が良かったのは、週刊誌の事件物の連載を持っていた丸川さんだった。 そ...
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