オーロラを見に（５）

ともかくオーロラを見ることが出来てほっとした

私たちと同じ旅行社で、昨年同じ時期に来たツアーは、一度もオーロラを見ることが出来なかった。

そんな話を聞かされていただけに、ともかくオーロラを見ることが出来てほっとしたが、最初の夜観測小屋で寒い思いをしたのがいけなかったのか、昨夜オーロラツアーに出かけたとき、母娘で来ている娘さんのほうが風邪を引いていてそれがうつったのか、喉がからからに乾いたようで痛く、咳もひどい。

寒いので部屋から出る気がしなくて、部屋で山菜ご飯を作ったが食欲もない。オプショナルツアーに申し込んであったがそれもキャンセル、食事もキャンセルしたが、添乗員が無理してでも食べてください、食事をとらないのが一番いけないと言い、長い時間をかけて食べるように努力したが、ほとんど食べられなかった。

水分を取らなければと思っても、水も飲めない。「水を噛むようにしてのむ」という言葉があるが、初めて実感した。オプショナルツアーに出かけた有本さんは、色が付いたオーロラを見ることが出来たと満足そうだったが、もうオーロラのことなどどうでもよくなっていた。

若い理容師が二人で来ていたが彼女たちは、世界の一番北にあるデズニーでコーヒーを飲みたいとタクシーで出かけたそうである。翌日、防寒具を返して空港へ。その辺のことは風邪でふらふらしていて全然覚えてない。