オーロラを見に(4)

オーロラを見に

小屋の中では温かいお茶とチョコレートのサービスをしてくれた。

山の上は雪の深さは10センチから15センチくらいで、小さな木がそこここに生えているだけで、360度見晴らしがきく。オーロラは私たちが山にいる1時間くらいの間消えないでいたが、色がついてないせいか、それほど神秘的にも感じなかった。夕焼け雲のほうがずっと美しい気もする。

しかし昨夜、長い間待ったのに比べて、今日は車を降りた途端だったから気持ちがいい。とにかくオーロラを見ることが出来てほっとした。

オーロラよりきれいだったのは、一面の星空である。星座に詳しくないのでわかるのはオリオンと北斗七星くらいだが、それがきれいに見える。どの星も大きくて、見つめていると今にも落ちてきそうである。

現地の人の話では、ここは昔から星の観測地として有名で、日本からも星を見に来る人が多かったが、その人たちが時々現れるオーロラに魅了され、今はすっかりオーロラのほうが有名になったということだった。

運転手は来るとすぐ山小屋に入って火を燃やしていたが、しばらくオーロラを眺めて小屋へ入ると暖かくなっていて、外へ出る気がしなくなった。私は行かなかったがほかの3人はトイレに行ったが、トイレも暖房してあったそうだ。小屋の中では温かいお茶とチョコレートのサービスをしてくれた。  1時間ほどして帰途につく。

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